電子レンジで調理をすると時々失敗することがありますよね。なかなか解凍しない、汁がこぼれる、温めているものが爆発して「パン!」という音がする、などです。
特に爆発で怖いのが、かぼちゃです。丸ごと電子レンジで温めてしまうと爆発し、下手すると電子レンジが壊れてしまいかねません。
なぜ爆発するのか、どうすれば丸ごとでも温められるのか、かぼちゃのレシピもお伝えしますね。
かぼちゃ丸ごとをレンジで爆発する原因と対策
爆発する理由とは?
かぼちゃを丸ごと電子レンジで加熱すると爆発する理由は、かぼちゃの内部に含まれる水分が関係しています。電子レンジは食品内部の水分を急速に加熱し、その結果として蒸気が発生します。この蒸気がかぼちゃの皮の中で圧力を高め、皮が耐えきれずに破裂するのです。
具体的には、かぼちゃの皮は非常に頑丈で、内部の水分が蒸気に変わる際に膨張を十分に吸収できません。そのため、圧力がどんどん増していき、最終的には爆発するのです。また、かぼちゃの形状も関係しています。丸い形状が蒸気を均等に逃がすのが難しく、圧力が集中しやすいのです。
爆発を防ぐためのポイント
かぼちゃが電子レンジで爆発するのを防ぐためには、いくつかのポイントがあります。
小さな穴を開ける
まず、かぼちゃに小さな穴を開けることが重要です。これにより、内部の蒸気が逃げることができるため、圧力が溜まりにくくなります。つまようじやフォークを使って、かぼちゃの表面にいくつかの穴を均等に開けてください。
小さくする
次に、加熱する際にはかぼちゃのサイズを小さく切ることも有効です。丸ごと加熱するよりも、小さな部分に切り分けて加熱することで、蒸気の圧力が分散しやすくなります。
一度ひっくり返す
また、加熱中はかぼちゃを数回ひっくり返すと良いでしょう。これにより、加熱が均等に行われ、特定の部分に圧力が集中するのを防ぎます。さらに、電子レンジの出力を中程度に設定することで、急激な加熱を避けることができます。
電子レンジでの加熱手順
電子レンジでかぼちゃを加熱する際の手順は以下の通りです。
下準備
まず、かぼちゃをよく洗い、表面の汚れを取り除きます。次に、耐熱皿にかぼちゃを置きます。かぼちゃが大きすぎる場合は、数分割してから加熱すると良いでしょう。
レンジの設定
次に、電子レンジの出力を中程度に設定します。高出力で加熱すると、かぼちゃの表面が急激に熱くなり、内部で圧力が溜まる原因になることがあります。そのため、中程度の出力でじっくり加熱するのが安全です。
加熱時間
加熱時間はかぼちゃの大きさによって異なりますが、目安としては500gのかぼちゃで約5〜8分です。加熱中は一度かぼちゃをひっくり返すと、全体が均等に加熱されます。
大きさ | 時間 | |
小さめのかぼちゃ | 約200g程度 | 500Wで約5分〜6分 |
中くらいのかぼちゃ | 約400g程度 | 500Wで約8分〜10分 |
大きめのかぼちゃ | 500g以上 | 500Wで約12分〜15分 |
加熱後
加熱が終わったら、電子レンジから取り出す前に数分間そのまま置いておくと、余熱でさらに柔らかくなります。取り出す際は熱いので、ミトンなどで保護してから取り扱ってください。
カボチャの調理方法-水で茹でるか、電子レンジか
かぼちゃを柔らかくするために水で茹でる方法と電子レンジで加熱する方法には、それぞれメリットとデメリットがあります。
水で茹でる
メリット:
- アク抜きが可能: 茹でることで、かぼちゃのアクを抜くことができます。
- 風味が良くなる: 茹でることで風味がよくなることがあります。
デメリット:
- 栄養素の損失: 水溶性のビタミンやミネラルが茹で汁に溶け出すため、栄養素が失われる可能性があります。
- 時間がかかる: 茹でるには時間がかかることがあります。
電子レンジで加熱
メリット:
- 時短: 電子レンジを使うと短時間で調理が可能です。
- 栄養素の保持: 水を使わないため、水溶性ビタミンが失われにくく、栄養素を比較的保持しやすいです。
デメリット:
- アク抜きが難しい: 水を使わないため、アクが残ることがあります。
- 均一に加熱しにくい場合がある: 電子レンジの特性上、加熱が均一でない場合があります。
どちらの方法を選ぶかは、調理の目的や時間、栄養素をどれだけ保持したいかによって決めると良いでしょう。
かぼちゃの皮は食べられる?
かぼちゃの皮については、食べることができますが、いくつかの注意点があります。
かぼちゃの皮って硬いですよね。その理由は、非常に繊維が多く含まれているからです。でもあの食感が苦手な人がいるでしょう。電子レンジではなかなか時間をかけても柔らかくなりにくいです。
でも、かぼちゃの皮には栄養も含まれているため、むしろ栄養価が高い部分でもあります。できればよく火を通して食べたいものです。でも農薬が付着している可能性があるので、皮を食べるつもりなら、調理前によく洗うようにしましょう。
柔らかくするには、例えば、煮物やスープにする方法があります。そうすることで、皮が柔らかくなり、違和感なく食べることができるでしょう。
レンジで加熱したかぼちゃを使ったレシピ
電子レンジで加熱したかぼちゃは、さまざまなレシピに活用できます。まずはかぼちゃのスープのレシピをいくつか紹介します。以下のレシピは、基本的な材料と手順を含んでおり、好みに応じてアレンジが可能です。
レシピ1: かぼちゃのポタージュ
材料(2人分)
- かぼちゃ: 200g
- 玉ねぎ: 1/4個
- バター: 10g
- 牛乳: 300ml
- 塩: 小さじ1/2
- 生クリーム(お好みで)
- クルトン(お好みで)
- パセリ(刻む、お好みで)
作り方
- かぼちゃは皮をむき、種とワタを取り除き、2〜3cm角に切ります。玉ねぎはみじん切りにします。
- 鍋にバターを入れ、中火で熱し、玉ねぎをしんなりするまで炒めます。
- かぼちゃと水を加え、煮立ったら蓋をしてかぼちゃが柔らかくなるまで15分ほど煮ます。
- ミキサーでなめらかになるまで撹拌します。
- 鍋に戻し入れ、牛乳を加えて沸騰直前まで温めます。塩で味を整えます。
- 器に盛り、生クリームやクルトン、パセリをトッピングして完成です。
レシピ2: 牛乳なしのかぼちゃスープ
材料(4人分)
- かぼちゃ: 300g
- 玉ねぎ: 1/2個
- オリーブオイル: 大さじ1
- 水: 500ml
- 固形コンソメ: 1個
- 塩・こしょう: 適量
作り方
- かぼちゃは皮をむき、種とワタを取り除き、一口大に切ります。玉ねぎは薄切りにします。
- 鍋にオリーブオイルを入れ、玉ねぎを中火でじっくり炒めます。
- かぼちゃと水、コンソメを加え、かぼちゃが柔らかくなるまで煮ます。
- ミキサーで撹拌し、なめらかにします。
- 塩・こしょうで味を整え、再度温めて完成です。
これらのレシピは、かぼちゃの甘さと風味を活かしたスープで、簡単に作ることができます。お好みで生クリームやクルトンを加えると、さらにリッチな味わいになります。
かぼちゃのバター蒸し
材料
- かぼちゃ: 1/4個(約300g)
- バター: 10g
- しょうゆ: 大さじ1/2
作り方
- かぼちゃはスプーンでワタを取り除き、皮を下にして耐熱皿にのせます。
- かぼちゃのくぼみにバターをのせ、ふんわりとラップをかけます。
- 電子レンジ(500W)で8〜10分間加熱します。ラップはピンと張らず、ふんわりとかけることがポイントです。これにより、電子レンジでの加熱中に破裂を防ぎます。
- 加熱後、くぼみにしょうゆを加え、スプーンでかぼちゃを割りながらバターとしょうゆを絡めます。スプーンで割ることで、断面に味がしみやすくなります。
このレシピは、電子レンジを使用するため、火を使わずに簡単に調理できます。また、バターとしょうゆの風味がかぼちゃにしっかりと染み込み、ホクホクとした食感を楽しむことができます。
かぼちゃサラダ
材料(2人分)
- かぼちゃ: 1/8個(約180g)
- 玉ねぎ: 1/4個(約47g)
- マヨネーズ: 大さじ2
- 塩: 少々
- こしょう: 少々
作り方
- かぼちゃを準備する:
- かぼちゃはワタと種を取り除き、ひと口大に切ります。
- 耐熱皿に入れ、ラップをかけて電子レンジ(600W)で約5分加熱します。固くて切りにくい場合は、ラップで包んで電子レンジで約1分加熱すると切りやすくなります。
- 玉ねぎを準備する:
- 玉ねぎは縦に薄切りにし、長さを半分に切ります。
- 耐熱皿にのせてラップをかけ、電子レンジ(600W)で約1分加熱します。加熱後、水気をしぼっておきます。
- 材料を和える:
- かぼちゃの粗熱が取れたら、玉ねぎとマヨネーズを加えて全体を和えます。粗熱をとることでマヨネーズの分離を防ぎ、かぼちゃに味がなじみやすくなります。
- 味を調える:
- 塩とこしょうで味を整えます。かぼちゃの大きさやマッシュの具合によって味の濃さが変わるので、最後に調整してください。
このレシピは、かぼちゃの自然な甘みとマヨネーズのクリーミーさが絶妙にマッチした、シンプルで美味しいサラダです。お好みでレーズンやクリームチーズを加えてアレンジすることもできます。
坊ちゃんかぼちゃのグラタン
坊ちゃんかぼちゃは小ぶりで甘みが強く、丸ごと調理するのに適しています。
材料
- 坊ちゃんかぼちゃ: 1個
- 玉ねぎ: 1/4個
- ベーコン: 適量
- バター: 10g
- 小麦粉: 大さじ1
- 牛乳: 150ml
- 塩・こしょう: 適量
- ピザ用チーズ: 適量
作り方
- 坊ちゃんかぼちゃをよく洗い、濡らしたキッチンペーパーとラップで包み、電子レンジで4分ほど加熱します。
- かぼちゃの上部をカットし、中身をくり抜いて種を取り除きます。
- フライパンにバターを熱し、玉ねぎとベーコンを炒めます。玉ねぎが透き通ったら小麦粉を加え、さらに炒めます。
- 牛乳を少しずつ加えながら混ぜ、塩・こしょうで味を調えます。
- くり抜いたかぼちゃを加え、軽く混ぜ合わせます。
- 具材をかぼちゃの器に戻し、ピザ用チーズをのせて、オーブントースターでチーズが溶けて焦げ目がつくまで焼きます。
坊ちゃんかぼちゃのトマトグラタン
材料
- 坊ちゃんかぼちゃ: 1個
- トマト: 2個
- 玉ねぎ: 1/6個
- ベーコン: 20g
- 牛乳: 大さじ4
- 薄力粉: 大さじ1
- トマトケチャップ: 大さじ2
- 塩・こしょう: 適量
- ピザ用チーズ: 50g
- オリーブ油: 大さじ1
- パセリ: 適量
作り方
- 坊ちゃんかぼちゃをラップで包み、電子レンジで5分ほど加熱します。上部を切り、種とワタを取り除きます。
- トマトは2cm角に切り、玉ねぎとベーコンは粗みじん切りにします。
- フライパンにオリーブ油を熱し、玉ねぎとベーコンを炒めます。塩・こしょうを振り、薄力粉、ケチャップ、牛乳の順に加え混ぜます。トマトとピザ用チーズを加え合わせます。
- かぼちゃに詰め、残りのチーズをのせてオーブントースターで15分ほど焼き、パセリを散らします。
これらのレシピは、坊ちゃんかぼちゃの甘みを活かした料理で、見た目もかわいらしく、食卓を華やかにします。
かぼちゃ 丸ごと レンジ 爆発まとめ
- かぼちゃを丸ごとレンジで加熱する際は爆発のリスクがある
- 爆発の原因は内部の水分が蒸気に変わり圧力が高まるため
- かぼちゃの皮が頑丈で圧力を吸収しきれない
- 丸い形状が蒸気の均等な逃げ場を作りにくい
- 小さな穴をかぼちゃの表面に開けて蒸気を逃がす
- かぼちゃを小さく切って加熱することで圧力を分散させる
- 加熱中にかぼちゃをひっくり返して均等に加熱する
- 電子レンジの出力を中程度に設定して急激な加熱を避ける
- かぼちゃを洗い、耐熱皿に置いてから加熱する
- 加熱時間はかぼちゃのサイズにより異なる
- 小さめのかぼちゃは500Wで約5〜6分加熱する
- 中くらいのかぼちゃは500Wで約8〜10分加熱する
- 大きめのかぼちゃは500Wで約12〜15分加熱する
- 加熱後に数分間放置して余熱で柔らかくする
- かぼちゃの皮は食べられるが硬い場合がある
- 皮を柔らかくするには煮物やスープにすると良い
- 電子レンジ加熱で栄養素が保持しやすい
- 水で茹でる方法はアク抜きができるが時間がかかる
- 電子レンジ加熱は時短で栄養素が失われにくい
- かぼちゃの皮には栄養が含まれているため調理前に良く洗う
- かぼちゃを丸ごと加熱する場合は爆発防止の手順を守る
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